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電車に潜む脅威、痴漢怪人オクトデモン!!

「んっ……ふぁっ……」

ともすれば絶叫のような嬌声を上げてしまいそうになる口を噤んで、早乙女ユリカは顔を赤らめた。どうしてこうなってしまったのだろう、そんなことを思いながら伏せていた顔を上げて外の景色を眺める。窓の外に映る景色は激しく移り変わっていき、自分が今密室の中にいることを思い出させた。ごう、と音を立てて景色が暗くなる。トンネルの中に入ったのだ。今まで外の景色を映し出していた窓はそうなると鏡のように内部の姿を映し出していた。
窓に上体を押し付け、必死に声を抑えているのがユリカだ。深い紺色の髪は赤く上気した肌に汗でじっとりとへばりついている。少し視線をそらせば、自分の背後に密着するようなもう一つの影を見ることができた。ちょうどユリカ自身が壁になるような位置になっていてその全身を見ることはできないが、髪型や格好、体格などからそれが女性であることがわかる。

「あふぁ……や、やっぱり。いつもの……」

いつもの、と言葉が漏れた。そう、彼女にとってこの状況はもはやいつもの光景になってしまっていたのだ。彼女の背後にいるこの女性に痴漢、いやこの場合は痴女と言ったほうが正しいのだろうか、をされるのは。
制服のスカートを盛り上げるほどに豊満なユリカの尻肉を、しなやかな両手がねっちりと揉みほぐすよう弄っている。張りのある美しい尻肉はそのたびに形を変え、すぐにも元に戻るのだ。スカート、パンツの上からでさえ巧みに性感を刺激する動きをするその両手は時折遠慮無くその内側に入り込んでねっちりとした愛撫を加えてすらくる。
いつからだろう、どうしてだろう……

『○月1日 もうすぐ夏。春は過ぎようとしているけど、なんとなく自分を変えてみようと思った。電車を変えるというのは、きっといい転機になるだろう。リオといる時間を増やすこともできるかもしれない』


ぼんやりとしてきた頭で考える。そう、たしか初めは部活で朝が早いリオと少しでもいっしょにいたいと思って電車の時間を変えたのが始まりだった気がする。結局その日の気分や部活で電車の時間や車両をころころ変えるリオとはほとんど一緒になれることはなく。かといって今更もとに戻すのもなんだか癪で、結局彼女はその時間帯に電車に乗ることになったのだ。
ある日のこと、いつも以上に混んでいた電車で扉に押し付けられるように一人立っていた彼女に、それは訪れた。はじめは、揺れた際に触れてしまっただけだと思っていたのだがそれがしばらく続けば故意と見て間違いない。誰かが背後から、彼女の大きなお尻をさわさわと触ってきたのだ。
声を上げ、痴漢と叫ぼうかとも思った。しかし、目立ちたくない、怖いという感情が頭をよぎり、それをさせない。変身ヒロインとはいえ、そういうメンタルな部分で彼女はまだ普通の女生徒なのだ。
もしそこにリオがいたなら、助けを求めただろうか。いや、気がついて助けてくれただろうかとも思うが、生憎とその時リオは隣にいなかったのだ。
我慢しよう、降りるまでの辛抱だ。
結局彼女は唇を噛み締め、カバンを持つ手をぎゅっと握って堪えることにした。その様子に彼女が声を上げることはないと見切ったのだろう、痴漢の手の動きはだんだんと大胆になっていった。スカートの内側に入り、さらにパンツの内側に入り、張りのあるむっちりとした尻肉を存分に捏ね上げる。太股の内側を撫でたかと思うと、ピッタリと閉じられた秘部に指を這わされた。まるで吸盤が付いているかのように華奢な手は彼女の肌に張り付き、ねっとりとした快楽を与えてくる。特に尻への執着はなみなみならぬものがあり、こってりと続けられた愛撫により、駅に突く頃にはそれだけで腰砕け気味になっていた。
ほうほうの体で電車から降りようとしたユリカの耳元で痴漢がささやいた。

「すっごく良かった。またね」

それは、ぞっとするほどに美しい女性の声で。驚き振り返ったユリカは閉まるドアの向こうからウィンクを返してくるOL風の女性を見た。

「え、痴漢じゃなくて……痴女!?」

それが、二人の出会いだった。



『○月2日 痴女にあった。最悪、最悪最悪最悪。正直気持ちよかったけどそれが悔しい。なんで私がこんな目に会うんだろう。次あったら警察に突き出してやる。絶対だ。泣き寝入りなんてしないし逃げもしないんだから。変わるんだろ、ユリカ!!』


次の日、彼女は同じ電車に乗っていた。違う便にすることだってできたが、それではなんだか負けたような気がしたからだ。

「それに、今日はいないかもしれないし」

そんな言い訳をして、彼女は昨日と同じ位置に立つ。しばらく揺られていると、昨日と同様に何かが尻に触ってくる。巧みに快楽を与えてくるそのしなやかな指に、彼女は覚えがあった。

「昨日のっ!!」

小さく声をだす彼女に耳元で、興奮したように痴女は言う。

「また来てくれたんだ。そんなに気持ちよかったの?」

「なっ、そんなことは……」

否定しようとして、それを遮るような指の動きに声をつまらせる。

「だって、そういうことでしょ?昨日と同じ時間、同じ車両、同じ場所。こんなに大きなお尻を誘うようにプリプリ振っちゃって。ねえ、認めなさいよ」

声が上げられない。言いながらも痴女の両手は激しく彼女の尻肉をこね上げている。ゴムまりのように形を変える彼女の尻肉は、まるでそれ自体がひとつの性感帯になってしまったかのようにおびただしい快楽を彼女へと伝えていた。
歯を食いしばり、決して声なんか漏らさないという徹底抗戦の構えをとるが。

「ふぅん」

と面白いものを見るように鼻を鳴らした女は、それを泣かせようと躍起になったかのように激しく責め始めたのだ。捏ね上げられる尻肉だけでなく太もも、股間そして胸にまで女の手は伸びそのすべて絡みつくようにねっとりと刺激を与え始めた。
いつしかまっすぐ立っていることさえできなくなっていた彼女は押し付けられるように扉の窓に上半身を押し付けることで辛うじて立っていた。顔を性感で赤く染めて豊満な双丘を自分で窓に押し付け押し潰す。窓の外からみることができたらさぞかし扇情的で蠱惑的な光景であったことだろう。幸いにして外から彼女に気づくものはなかったようだが。
それに、その光景の真髄は窓に映っていない下半身にこそ合ったのだから。

「あひぃいぃふぁ♥」

まともに立てないほどの快楽にトロットロに蕩かされた彼女の下半身は、もはや痴女のものになっているかのようだった。捧げるように突き出された尻はガッチリと両手にホールドされ弄ばれ、快楽にほぐれた窄まりからは腸液があふれ始めていた。蜜壷は直接その内側を触られたわけではなかったが、いつでも準備がいいと伝えるようにタップリと蜜をたたえていてその上その蜜は糸をひくように地面まで到達していたのだ。本来それを防ぐべき下着は体液と汗とでぐっしょりと濡れ、ユリカの足首に引っかかっている。

「はーい、私の勝ちねぇお尻ちゃん」

揉みほぐすような快楽マッサージを下半身に与えながら痴女は勝ち誇った笑みとともに続ける。豊満な尻肉は電車の動きに合わせるように震え、痴女の目を楽しませていた。

「もうね、こんなに立派な桃尻なんてそうそうないんだから。ついつい本気出しちゃった。ごめんねー?」

くつくつと笑いを抑えながらの言葉に、ユリカはただ頷くことしかできない。気丈だった彼女はどこへやらそこにいるのは尻快楽に完全敗北した牝にすぎなかった。全身で呼吸をしながら、もやのかかる頭で快楽を反芻する。がくがくと震え力の入らない体は、もはや痴女の言いなりだ。

「このまま連れて帰ってもいいけど」

痴女の言葉を遮るように車内アナウンスが流れた。次が、彼女の目的地なのだ。

「学校があるんだものねぇ。本分を忘れてはいけないわ」

痴女はそう言うと、笑いながら彼女の身支度を整えていく。乱れたい服や髪型を軽く整え、そこらに転がっていたカバンをもたせた。震える体を強引に立たせると、開いた扉にむかってケツを叩いて送り出す。
バチンと激しい音を立てて叩かれた尻肉は、それにすら快楽の信号を載せていて彼女の体を震わせる。
電車の外に出された彼女に、痴女はニッカリ笑ってささやいた。

「これは、今日のお代にもらっていくわ」

そう言って見せびらかすようにしていたのは、一枚の布。しかしながらそれに見覚えのあったユリカは顔を真赤にしてスカートを抑えた。

「じゃ、またねー」

そう、それは彼女の股間を守っているはずのパンツに他ならなかったのだ。パンツ片手に鼻歌でも歌いそうな笑みを浮かべる痴女をのせて、電車は走り去っていった。


『○月3日 ……最悪、もう、本当に。なんで私ってこんな弱いんだろ。いやって言葉の一つも言えないで言いなりになって。それで、あんな、あんな……忘れよう。今日のは夢。ああいうのは関わらないのが一番なんだから。明日は電車を変えよう。負けを認めるみたいで嫌だけど』


とはいえ、それほど時間を開けることができるわけでもない。学校に間に合うような時間帯の電車となると、ある程度それは限られるのだ。その時間帯は、遅刻覚悟や始発でもない限りは大概学生たちでごった返している。時間をずらして少し早めに駅を訪れたユリカは、その変わらない光景に軽く息を吐いた。
軽く周囲を見回して、学生の列に並ぶ。やがてやってくる電車に乗れば、いつも使っている奴よりもひとつ早い電車に乗ることになる。

「うん、これでいいんだ」

勝ち負けでいえば負けだが、逃げるが勝ちという言葉だってあるのだ。ホームに滑りこんでくる電車に視線を向けながら、彼女はそんな事を思っていた。電車の扉が開いて、並んでいた女性との列がすこしずつ進んでいく。満員一歩手前くらいの人数が詰め込まれているが、このままなら乗れそうだ。

「おいー、ユリカさ~ん」

そんな声が、遠くから聞こえてこなければ、きっと彼女はその電車に乗って何事も無く学校にいくことができていただろうに。
不意に聞こえた明るくも人懐っこいその声は、彼女の足を止めるに十分すぎるほどのパワーを持っていた。反射的に足を止め振り返ると、人ごみの向こうから手を振って走ってくるリオを見つけた。

「おはよう」

そちらに向けて小さく手を振っているうちに、小気味のいい音を立てて電車の扉が閉まってしまう。驚いてそちらを見るがもう遅い。しっかりとドアを締めた電車は、ゆっくりとホームからでて行こうとしているところだったからだ。

「あっ」

と声を上げそれを見送るユリカの前に息を荒げて走ってきたリオが滑りこんでくる。

「ごめん、ユリカさん。ボクのせいで乗り過ごしちゃったね」

済まなさそうに頭を下げるリオにいいのよ、と手を振って。それから時刻表に目をやった。数分後にここに入ってくるだろう電車は、彼女がいつも使っている電車だ。それはつまり、あの痴女がいる、と言うことで……

「どうしよう……」

ちらりとリオを見れば彼女はすでに次の電車を待つ列に並んでこちらを手招きしている。一つずらしてでもその次の電車にのるか……

「でも、リオがせっかく場所とってくれてるし……」

不安げにリオを見上げる。リオは爛漫な笑顔で返した。

「はーやくー、ユリカさん。電車きちゃうよ?」

自分にはない、明るい声が彼女を呼ぶ。

……そうだ、二人で一緒なら痴女は来ないかもしれない。それに、もし来てもリオが一緒なら……あるいはそれを撃退してくれるかもしれない。

招かれるままにリオに近づきながら、彼女はそんな事を考えた。彼女にとってかけがえのない戦友にして親友、リオ。自分にはないものをすべて持っているような天真爛漫で明るい彼女を、ユリカはどこか、心のどこかで憧れ、ある種の信仰めいた思いを抱いていたのだ。自分にできないことも、彼女ならきっと解決してくれる。
自分に足りないものを満たしてくれる半身に相槌を打っている間に、金属音を響かせて電車がホームへと滑りこんでくる。嫌になるほど正確な時間で止まり、音を立てて扉を開いた電車。人でごった返すその密室に、一瞬怖じけるように足をとめ、リオに手を引かれるままに意を決したように乗り込んだ。音を立てて扉が閉まる。そして、その密室はゆっくりと動き始めたのだった。
人の波に追いやられるようにして、気がつけばユリカはいつもの場所にいた。リオは少し離れているが十分に話もできるしお互いを確認できる距離だ。少しだけ離れてしまったことに不安を感じてはいたが、ユリカはできるだけそれを出さないようにしながらリオに笑いかけた。二人の会話は、大抵の場合リオが主導権を握っていた。話を振るのは大抵の場合リオなのだ。ユリカはそれに相槌を打ちながら、リオの話を補足するように言葉を返していくことが多い。

「ユリカさんはスゴイなぁ」

持ち前の知識でリオの話を補強してあげると、リオは決まってそういった。半ば口癖のようになっているその言葉に、もはや他意もないのだろうけれど。その言葉を聞くたびに、あなたのほうがスゴイのよ、と言い返したくなるのだ。自分の失敗談に笑うリオにつられて、ユリカもくすりと頬を緩めた。今までにないほどに平穏で幸せな電車の中、弾む二人の会話に合わせるように、電車ががくんと大きくその身を震わせた。
いつもより大きなその揺れは電車を大きくシェイクし、立ち並んでいた乗客たちをよろめかせる。話に夢中になっていた二人とて例外ではない。近くにいた人に勢い良く背中をぶつけてしまってユリカは申し訳なさげに頭を下げた。

「すいません……」

「いいわよ」

言葉と同時、尻を鷲掴みにされた。それに体を震わせ、そして返ってきた言葉に、その声に彼女は背筋を凍らせた。ああ、その声はなんとも彼女にとって聞き覚えのある、忘れられない声に他ならなかったのだ。何度となく耳元でささやかれた、熱く、熱を持ったその声は……

「ひっ……」

彼女にとってはもはや、媚薬と何ら変わりなかった。決して意図したわけではないのにその声を聞くだけで彼女の体は自然と人目に入らない様に角度を変え、触りやすいようにと自分の尻を付き出していたのだ。むっちりと肉感のある桃尻は丸くスカートを持ち上げている、それは今までよりもずっと張りがあるようで、プルプルと震え物欲しそうに快楽を求めていた。

「んふ、いいわ、わかってきたじゃない。それじゃあやっぱりさっきぶつかったお礼はこのお尻でしてもらおうかしら?」

いつものように窓に上体を押し付け、尻を突き出す。赤らみ始めた肌にはじっとりと汗が浮かび、これからの快楽を望んでいた。助けを求めるように視線を走らせリオの姿を探すも先ほどの大きな揺れで二人の位置関係は代わってしまっていたようで、視界の中にリオを見つけることはできなかった。

ああ、リオ、お願い、気づいて!!助けて!!

声は上げない、上げられない、ただただリオに助けを求め、それを願いながら。彼女は痴女へとその身をあずけるしかなかったのだ。

そして時は現在へと戻る。
今までの快楽を走馬灯のように思い出し、ねっとりとした愛撫も相まってすっかり体が解れ始めているユリカの耳元で媚薬はねっとりと囁いた。

「そう、もう何度目かしらねお尻ちゃん。こうやって私に食べられに来てくれるのは」

否定に声を上げようとして、しかし口を開けば快楽を伝える嬌声だけが零れ落ちそうで、彼女はそれを飲み込むようにぐっと口をつぐんで答えにした。

「ふふ、可愛い。いいわ、決めた。お尻ちゃん、今日あなたを私のものにする」

その言葉に、つぐんだ口の端をかすかに歪めた。
違うわ、今日という日は私があなたから自由になる日。リオが、あなたをやっつけてくれるんだから。
リオという大きな心の支えを得た彼女は、可能な限り気丈な態度で女に抵抗してみせた。といっても、尻を引っ込めて背筋を伸ばした位の事だが。そしてそれすらも、苦笑とともに与えられる快楽とともに戻ってしまうのだが。

「あら、今日は抵抗するのね?ふふ、面白いわ」

小さなユリカの抵抗に、痴女の手は加速するようにその尻を撫で回した。そんな抵抗がどれほど無駄なことであるかを教えるように。リズミカルで力強くユリカの尻肉をまるでゴム鞠か何かのようにこね回す。たわみ弾んで自在に形を変えるそれは、捏ね上げられるたびに快楽となってユリカの体を駆け巡った。体は火照り、パンツがずり下げられた股間からはぽたぽたと糸をひくようにジュース滴っている。

「ふぅっ、くぁっ……」

歯を食いしばるように頑なに口をつぐんでいたユリカの口からも、こらえきれなくなったことを教えるように荒い息がこぼれ落ちた。

「無理しちゃって、いいわあその顔……そうだ」

快楽を押さえ込もうとする苦悶の表情、それを見ながら痴女は一度動きを止めた。突然止んだ快楽に訝しむユリカだがその答えはすぐにやってくる。何もされない隙にと大きく呼吸をした彼女の顔を、何かが覆ったのだ。ぬっちょりと湿り濡れたそれは、彼女の顔にピッタリとフィットするとともにそこに秘められた臭いを余すことなく彼女に嗅がせた。

「んむわぁん♥」

目の前がチカチカするほどの圧倒的な雌臭は限界近くまで高ぶらせられていた彼女をそれだけで絶頂に叩き落とす程に濃厚だった。クラクラとする頭で窓に写った自分の姿を見る。そこでようやく彼女は、自分が何を被されたのかに気がついた。
飾り気がない、それでいてどこか上品な作りのそれは昨日奪われたはずの。

「私の、パンツ……」

彼女のパンツに他ならなかったのだ。
痴女はその上から彼女の顔をまさぐりつつ、言った。

「返すわ。それ、昨日もらった後からずっと履いてたの。着けたままオナニーして、おしっこして……ふふ、私のエキスがたっぷり詰まったあなたのおパンツの味は、どう?」

口に、鼻に、それを押し付けるようにしながら笑う。それだけでユリカの顔は性感帯になってしまったかのように鈍い快楽を伝えるのだ。
だらしなく口を開き、快楽に見開かれた目で窓ガラスを見つめる。長いトンネルの中でそれは鏡のように電車の中を映し出していた。人がごった返す満員電車、誰もが自分のことに夢中になっている。だれも、彼女を目に止めようとしない。
自分自身の無様極まりない姿を見せつけられて、彼女は絶望し心のなかで悲鳴を上げた。

ああ、なんて格好……お願い、りお、リオ!!助けて!!

もはや自分で逃げ出す、逃れるという発想はなくなっている。連日の調教の成果か彼女にとって痴女は、もはや完全に自分を掌握し、支配する存在になっていた。逆らおうという発想がそもそも浮かばない。
だから彼女は、自分を助けてくれるであろう存在にすがることしかできなかった。喘ぎ声をこぼしながら、窓ガラス越しに写った室内にリオの姿を探す。
ガタンゴトンと規則的な音を立てて揺れる車内、人々離れた様子で佇み時折体を動かして車内に立っていた。それは木の乱立する雑木林のようにユリカの視線を遮るのだ。けれど彼女は、愛撫を受け続けながらもじっと窓ガラスを睨み続けた。

リオ、リオ……リオ!!

その執念はついに実った、快楽で蕩けそうになる頭で彼女は視界の端に確かに最愛の相棒の姿を捕らえたのだ。残念なことにそれは後ろ姿で、耳に入れたイヤホンで音楽を聞いているようだったが。声はなかなか届きそうにない、けれど心の支えを見つけた彼女の精神力は急激に回復していった。
ちらりと路線図に目をやる、後いくらかすれば目的の駅だ。そこにたどり着いたら、そこまでリオが気づかなかったら……その時はリオの手をとって。助けてもらおう。
消極的能動案が頭の中に浮かび、受理された。それまでならきっと耐えることも出来るだろうと、そう思って。

「ふぅん……」

そのかすかな変化を、痴女は見逃さなかった。先程から変わることなく与えられる快楽にあえいでいるようではあるが、快楽に濡れ曇っていたはずの彼女の瞳には確かに力強い意志の光が灯っていたのだ。
そして彼女は、おそらく無意識に出はあるだろうが何度となく視線をとある方向に向けていた。
それをたどることは、大して難しいことでもなかった。その視線は間違いなく、とある一人の少女へと注がれていた。やや小柄な赤髪の少女。服装はユリカのものと同じ南之園学園のもので、今時の子らしく携帯をいじりながら音楽を聞いていた。

「あら、お友達?」

ひたりと体を密着させた痴女は、そちらの方向にユリカの顔を向けさせながら囁いた。
まさかリオに矛先が行くとは考えもしていなかったユリカは一瞬固まり、取り繕うように大きく首を横に振った。

「可愛い子じゃない……」

もちろん、そんな事でごまかされるはずもない。頑なに関係を否定しようとするユリカの耳元で彼女は笑いながら囁いた。

「ご挨拶に行こうかしら、ね?」

一体どうすればそのような芸当ができるのか。人ごみを巧みにかき分け、その間誰にも違和感を持たれることもなくユリカと痴女はわずかに場所を移動していた。距離にして数メートルもない程度の移動にすぎないが、その位置が非情だった。そこは、リオの真後ろだったのだ。もしリオが何らかの拍子に振り向いたなら、二人が何をしているのか一目で分かってしまうことだろう。
手を伸ばせばリオに届く、助けを求めることが出来る位置であるにもかかわらず。ユリカの頭の中は一つのことでいっぱいだった。

いや……この位置、リオが振り向いたら……見られちゃう。私が痴漢されてるの……パンツかぶってお尻いじられてるの……見られちゃう……いや、見ないで……振り返られないで、リオ……

助けを求めたいはずの相手に、それをできない。ありえないほどの羞恥が頭の中を埋め尽くしていた。先ほどの瞳の強さはどこへやら、動揺に視線はゆらぎ、頬は羞恥に赤く塗りつぶされていた。そして変化はそれだけではない。今まで不思議なほど気にならなかった他人の視線、周囲の視線がとたんに気になり始めたのだ。周囲のすべてが、彼女を見ているようで。ユリカはそれから逃げるように大きく身じろぎした。

「ふふ、恥ずかしそうねぇ。それはね、こんな電車の真ん中でパンツかぶってアヘ顔晒す学生なんて見かけたら、皆見るわよね。あなたのこと痴女だと思って」

その言葉が彼女の耳に突き刺さる、それに合わせるように人の視線が彼女に集まっているような錯覚を覚える、しかもその視線は熱を持って彼女の体をじゅっくりと熱するのだ。
全身からしっとりと汗が溢れ、体をなまめかしくコーティングした。喉が渇き、真っ赤で艶かしい舌はだらんと口からこぼれ顔を覆うパンツを舐め上げていた。

「ふふ、それじゃあ皆に見てもらいましょうか。あなたが、私のものになるところを」

そう言うと痴女は、彼女のぷりっとした尻肉の上に汗で張り付くように乗っかったスカートを捲り上げた。すでに下着はズリさげられていて足首に引っかかっている。もうほとんどその役目を全うしていなかったとはいえ唯一彼女の体を守っていたそれがなくなると、彼女の下半身はいよいよ白日のもとに晒されることになった。
熱で焦らされるように仄かに赤らんだ2つの丸みは、じっとりと浮かんだ汗にコーティングされぬらぬらと嫌らしいてかりを放っていた。荒い呼気に合わせるように揺れ動くその桃肉は年齢に合わないほどに肉感的で大きい。もとより同世代に比べれば大きいといっても差し支えなかったサイズだというのに、それは数日間に及ぶ痴女の執拗な愛撫に寄って一回りもその大きさを増していた。

「んふ、すっかり食べごろになった桃尻ねぇ。割ってみましょうか」

表面をつつ、となぞりあげこそばゆい快楽を走らせる。背筋を震わせる姿に笑みをこぼしながら両手を両尻タブに添えた。

「はぁいご開帳」

割り開くようにして肉をどければムワッとした雌臭が広がる。すでに快楽のとろ火で炙られていたそこは汗と愛液と腸液とが混ざり合った蜜の谷になっていた。ねっとりとした液体が糸を引き、肉の谷間に細い橋を作り上げる。奥の窄まりはひくひくと快楽を求めて疼いていた。

「絶景ねぇ」

立ち上るユリカの臭いにわざとらしく鼻を鳴らした痴女は、一度その谷間を指先でなぞり上げた。最も苛烈に調教されたそこはすでに半ば性器であるかのようになっている。ユリカ自身は未だ己の体がどうなっているのか気がついていない。ただ、愛撫され敏感になっているだけなのだと思っている。

「さあ、それじゃあ頂いちゃおうかしら……」

尻をなぞった指を鼻にあて、その匂いを堪能しながらスカートたくし上げる。タイトなスカートの下から溢れるようにまろび出てきたのは本来そこにありえるはずのない巨大な男性器だ。すでにバキバキに固くそそり立っているそれを軽く扱いて、ゆっくりと桃尻の谷間へとあてがう。

「ひぃっ!?」

そのあまりの熱さ、太さ、硬さに、ユリカは驚き背を反らせた。そして恐る恐るとは囲碁を振り返り、己の尻にあてがわれたそれに目をやる。

「え、うそ、それ、男の人の……」

「ふふ、世の中にはね。そういう人もいるの……人じゃないけど」

「え、えっ!?」

「ふふ、そんな口を開けていいの?悲鳴が漏れたら注目の的よ」

混乱するユリカを置き去りにしてことは進む。谷間にしっかりと這わせたそれを両手で鷲掴みにした尻肉で挟み込んだ。

「まだ私のを包むには大きさも柔らかさも足りなわいね。でも大丈夫、すぐに出来るようになるから」

尻を軽くひと撫でして、ゆっくりと抽送を開始する。ぐっと奥まで刷り上げられたかと思うと、ゆっくりと引きぬくようにそれを下げる。単純なピストン運動だが、今まで散々この時この瞬間のために調教されていた尻肉はユリカを裏切って震える程の快楽を走らせた。

「んむーっんぶむぅん!!!!!」

嬌声を上げそうになるのを、彼女は精一杯口をつぐんで抑えていた。すぐ横にいるリオに見つからないようにと、ぐっと奥歯を噛み締めて。しかしながらがくがくと体を震わせていれば声を上げなかろうと気づかれそうなものだが、そこにはもはや考えも思い至らない。
快楽に血走った目は見開かれ、縋るようにリオを見上げていた。

見ないで、助けて、笑わないで、手を伸ばして、向こうを向いて、私を救って……

相反する感情がぶつかり合って渦を巻いた。

リオ、リオ、リオ、リオリオリオリオリオリオリオリオリオリオリオリオリオ……リオ!!

太陽のような笑みが思い浮かぶ。明るい声が耳に聞こえる。頭の中一杯にリオの表情が浮かんだ。しかしそれが徐々に、快楽に砕かれ書き換えられていく。

「い、ひは……」

リオ、お尻、リオ、痴漢、リオ、ちんちん、リオ、尻肉、リオ、エロ肉、リオ、快楽、キモチイイイイイイイイイ……

痴女の動きはリズミカルだった、電車の動きに合わせるような一定のリズムでユリカの尻肉を堪能する。そうしながらも尻肉に対する両手の愛撫は怠らず、足は絡みつくように股間に快楽を与えていた。
チカチカと脳内がスパークする。そのたびに書き換えられて行く彼女の脳内はやがて快楽へと染まっていった。

「あ、あひぃん。お尻、気もちぃいのぉぉ♥」

きつくつぐんでいたはずの口はいつしかだらしなく開かれていた。こぼれ落ちるのは荒い息と唾液、そして溢れだした嬌声だ。押さえ気味ではあるが、それをもはや堪えようとはしていない。トロンとした瞳からは、もはやそんな事微塵も見つけ出すことはできなかった。ただ彼女は、尻肉絶頂を味わう瞬間を、今か今かと待っている奴隷に成り下がっていた。
その様子を具に感じ取った痴女は、くつくつと笑いながら彼女の耳元でささやいた。

「ちょっとね、急に悪い子としてる気分になってきたわ。ね、お友達に助けてもらいましょうよ」

口の端を三日月のように曲げて。

「え、いや、そんな……」

いま、このタイミングで!?絶頂に向かおうという、その寸前で!?
混乱する彼女に構うことなく、女はリオの肩とトントンと軽く叩いた。

「ん?」

片耳のイヤホンを外したリオが、ゆっくりと振り返ろうとする。
それに合わせて痴女がユリカの尻肉を強く押さえつけ強引に快楽を与えてくる。絶頂へ押し上げようという力強い動きに、ユリカは大きく背を反らせた。

リオ……だめ、ふりむかないで、助けないで、止めないで、この人を止めないで、気持ちいいの止めないで、尻肉アクメ、もうすぐ、もうすぐだから……

いつしかすっかり反転してしまっていた感情をリオにぶつけても、リオはそれに気づくことはない。ゆっくりと、振り返るのを止めようとしない。

「いや、お願いリオ……」

聞こえているのかいないのか。
尻肉を勢い良く叩かれ、絶頂に昇りつめながら。
彼女は確かに、リオの瞳に見つめられた。

「やめて、振り向かないでこっちを見ないでェェェェェェェえエエェェ!!!!!んひぃはぁやぁぁぁん♥んのほ、んんほももぉぉぉぉん♥け、ケツ、ケツ肉アクメェェェェリオに見られながら痴漢絶頂ぉぉぉぉん♥」

あるいはそれが最後の引き金であったのかもしれない。リオの瞳に見つめられながら、ユリカは派手に嬌声をあげると体をがくがくと震わせて絶頂した。力を失い前に倒れるようにポールにしがみつきながら、荒い息を吐く。パンツをかぶってアヘ顔を晒すその顔は、知性と凛々しさが同居していたかつての彼女からは思いつきもしないだろうというほどに下品だった。
ぼんやりと見上げる瞳の先には、リオの姿がある。先ほどと何も変わらない、リオの姿が。驚きもなければ困惑も怒りもない、ただ自然体のリオが振り向くように路線図に目をやっていたのだ。それどころか、周囲の誰も違和感に気づいた様子もない。あれだけの嬌声を上げたというのに、その空間は気味が悪いほどに平穏だった。
ひくひくと尻を振るユリカの体に幾つもの指を這わせながら、それは耳元でささやいた。

「よかったわね、誰にも気づかれなくて」

ユリカは答えない。荒い息を答え替わりに受け取り、その尻肉を鷲掴みにしながら言葉を続ける。

「ねえ、そろそろあなたの目的地だけど。どうする、あの子と一緒に降りる?」

電車の速度は緩んできている、もうすぐ駅に止まるのだ。その駅は、南之薗学園前駅。彼女たちの目的に他ならない。熱冷めたやらぬ体にねっとりと愛撫を加えながらそれは彼女にささやきかける。

「それとも、私と一緒に終点まで行く?ねえ、私まだイッてないしね」

その問に合わせるように、電車の扉がゆっくりと音を立てて開いた。彼女と同じ制服を来た娘たちがぞろぞろと電車を降りていく。
ぼんやりとその光景を眺めながら彼女は、微かに首を振った。

「そう……」



「あれ……ユリカさん?」

駅に降り立ったリオは、そこでようやくユリカがいないことに気がついた。

「おっかしいなー、さっきまで一緒にいたと思ったのに。先に行ったのかなぁ」

うーん、と首を傾げながら彼女は周囲の人ごみ混ざった。しかしそのあと学校をいくら探しても、彼女は見つからなかった。



ユリカは、電車に残っていた。人が幾分まばらになった電車の中で、先ほどと同じように尻肉をいたぶられていた。

「ぁあん♥」

もはや声も隠そうとしていない、快楽を求めるのに嬌声を我慢する必要はないのだから。窓ガラスに上体を預け、胸を押し付けながら下半身の快楽を存分に味わう。
彼女はもう、完全に堕ちてしまっていた。快楽を与えてくれるものに従う、奴隷に成り下がっていた。もはや彼女にとってはそれが全てであり、それ以外はどうでもいい事柄に過ぎなかったのだ。
だから彼女は、自分を嬲る影がその正体を表しても驚きもしなかった。

「んふ、いい声。でもまだまだ、もっとあなたはいいお尻ちゃんになれるわ。ねぇ、エンジェリオン・サファイア?」

オクト・デモン。
人ごみに潜み、毒と強力無比な擬態偽装能力で相手を奴隷にする怪人。
それが、痴女の正体だったのだ。
長い髪のような触手をユリカの体に絡ませながら、オクト・デモンはそういった。

「はぃ、もっと気持ちよくしてくらハィ……」

蕩けそうな尻肉をオクト・デモンに押し付けつつ、正義の味方だったものはさらなる快楽をねだる。
走り続ける密室は、止まる気配を見せなかった。






オクト・デモン
奇襲暗躍を得意とする怪人。頭の部分がタコのようになっていて髪のように伸びている触手が特徴的。
直接的な戦闘能力はそれほどでもないが多彩な特殊能力による絡めては得意中の得意。
毒や吸盤や触手を利用した調教、小さな場所に隠れる軟体、偽装隠蔽能力は周囲のノリに合わせ自分たちの違和感がなくなるという超性能。ある程度人がいるところなら何やってもばれないクラス。
つえー、何がってタコが強い。ヒョウモンダコまじこわい

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Re: No title

誰か書いてくれー!!

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